当社は樹脂切削の設備と金型・成形の設備があるので、量産で使用する材料から板材を成形し、切削して試作品を製作することができます。板材の成形用の金型は既に所有しておりますので、ペレットを支給いただけますと、加工が可能です。
「少量で間に合うから切削加工で試作品が欲しい。でも、実使用の検証もしたいため、本番材料で作りたいが、板材が存在しない」という場合にご好評いただいております。
“本番材料の板材が無い”というケースは試作分野でも決して稀ではないのですが、「板材成形+切削加工」をしているところは珍しいと思いますよ!
※材料ペレットは多めにご支給願います(少なくとも10kgは必要です)。
※材料によってはボイドや反り・歪みが発生することがございます。
※材料によっては成形が難しい場合、結果的に出来ない場合もございます。
※成形のみのご依頼は、ご遠慮いただいております。切削加工も含めてご依頼ください。
(あまり言いたくありませんが、正直なことを申しますと・・・)
ご依頼いただいている板材成形案件の多くが特殊な高機能樹脂です。高機能樹脂は多くの場合にボイドや反りの発生があります。色付きの樹脂はボイドの有無が切削してみないと分かりません。もし切削中にボイドを発見しても時遅し。その場合は製品にボイドの欠けがあることをご了承いただくようにお願い致します。
製品形状がそれほど複雑で無かったり、サイズが小さいようであれば、「板材成形+射出成形」より製品形状の金型を製作させていただき射出成形した方がコストメリットがある場合もございます(製品が複数個を要する場合で)。
されたい事や最終製品の用途なども相談いただけましたら、どのようにお役に立てるかを検討し、お客様にメリットのある提案を致します。お困りの際はご相談ください。
射出成形-板材サイズと目安料金
板材サイズ
縦×横 (金型サイズ) | 板厚 |
100×120mm | 1〜14mm (1mm刻みで対応) |
- 対応樹脂の例:POM・ABS・PBT・PPSなど ※透明樹脂は不可。金型温調30℃~140℃で対応可能です
- 基準サイズは100mm×120mm×板厚10mmです(金型サイズが100×120のため収縮で一回り小さくあがります)
- 指定がなければ、基本的に2プレート・サイドゲートです(成形後にフライスでゲートカット致します)
- 通常、板材の成形には、カセット型ではなく、板材専用の主型(NAK80)を使用します。また180tonの横型成形機を用います。
- 材料およびサイズによっては協力工場での成形となります。
- その他のサイズもご相談ください
突き出しピンに関して
本金型はプレート突き出しを採用しております。
その為、プレートの板厚を数種類、用意する事により、様々な板厚に対応する事が可能です。
丸エジェクタピンの配置はありません。
フライス加工の案内
樹脂の種類によって、収縮率が大きく異なる為、製品寸法は±1mmとなっております。
加えて、ヒケ、反り、ねじれ等の懸念事項もある為、ご希望によっては、成形後にフライス加工を提案させて頂いております。縦横の寸法を決めてほしい、厚みを決めてほしい等。その際、フライス料金が発生いたしますので予めご了承ください。
目安料金
料金目安 | 基本料金(成形10個まで) | 追加料金(11個目以降の単価) |
---|---|---|
板厚 1.0〜1.9mm | 50,000〜 | @500〜 |
板厚 2.0〜4.9mm | 45,000〜 | @450〜 |
板厚 5.0〜9.9mm | 48,000〜 | @480〜 |
板厚 10.0〜14.0mm | 50,000〜 | @500〜 |
(試算例)
『板厚 2.0〜4.9mm』のサイズで個数が13個の場合は、基本料金45,000+追加料金@450×3個の、合計46,350円(税別)となります
試験片の射出成形
ペレットを支給いただき、試験片やプレートを射出成形いたします。
※支給ペレットは10kg以上が必要です。
※サイズや要求によっては金型製作が必要です。
※サイズや要求によっては協力工場で成形します。