「なんで苦手なの?」
「だって壊れやすいもん・・・」
3D-CADデータの中間ファイルをIGES形式でいただくことがあります。
でもIGES形式は苦手です。ソリッドデータにならないことが結構な頻度であります。
まずは基本から
異なるCAD間でデータを交換する際に使用する中間ファイル・フォーマットの一つ。ANSIが策定し、自動車産業を中心に実質的に世界標準となっている。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/IGESより抜粋)
そうなんです。自動車関係のお客様より、度々いただくことのある形式なのですが、自動車部品は複雑な形状が多いのです。そんな中でのIGES形式。なかなかソリッドに戻りません・・・
いただくならSTEP形式で是非お願いしたいです。
なんで壊れやすいのか
IGESはサーフェス群のデータです(一方、STEPやParasolidはソリッドデータです)。
(サーフェイスとソリッドの違いはコチラ→3Dモデルの表現方法)
つまりお客様のCADから当社のCADに至るまでの経路としては
(お客様CAD)ソリッドデータ
→ (IGES)サーフェイスデータ
→ (当社CAD)ソリッドデータ
・・・となるわけです。
ソリッドデータを、わざわざサーフェイスに変換して、そこからソリッドデータに戻しこむわけです。
ソリッドデータが一旦に解体されているわけで、そこから複雑な形状へ戻すには、そりゃ難しいですよね。
(お客様CAD)ソリッドデータ
→ (STEP)ソリッドデータ
→ (当社CAD)ソリッドデータ
そりゃソリッドデータのままでいただける経路がベストですよね。
修復が出来なかったら、異なる形式でもらい直さないといけませんし。
それなら最初からソリッドデータでいただく方がいいですよね。
3Dデータの受渡しは「STEP(*.stp / *.step)」か「Parasolid(*.x_t)」で決まり!