金属加工の難しさを知りました。

材質S55C 処理が焼入れ、メッキ、ベーキングまでおこなう金属加工でのお話です。

ベーキング処理を200°で4時間。一般的な規格らしいのですが、今までやったことがなく、どのような事になるのか分からない状況でした。

指定ベーキング後硬度HRC35~40に対し、焼入れ(真空焼入れ)後の実測値HRC硬度35。

その後、メッキ(三価クロム)処理、ベーキング後の硬度測定でHRC硬度28~34という結果がでてしまい、各方面に真相究明の連絡をすることに・・・。

ベーキング処理により硬度が下がったのか?
メッキの種類とベーキングの相性があるのか?
なんにしても、焼入れ後の硬度はでているので、その後の処理が原因である。

ということで数個製品を改修し、

①メッキを剥がさずソルト焼入れ→HRC55(再度硬度は上がるので材質の問題では無い)
※メッキが剥がれ見た目ボロボロ

② メッキを剥がし硬度再確認→HRC34~37 ※場所によって異なる。

見解(予想):メッキ膜厚(8μm)が硬度検査で影響を及ぼしているのではないか。

焼入れ硬度に関してはある程度コントロールが出来ても、メッキが関与しているのであれば、予め狙い値硬度を高めに設定したとしても、メッキの膜厚硬度がどの程度、影響してくるのか予想が難しいと実感した。

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