「おたくの仕事は何ですか?」と職務質問されたとき「ウチはしさく業者です」と答える。すると決まって「?」が返ってくる。
「しさくって何ですか?」
今まで何度もいただきました質問です。ものづくりに関わる人なら当たり前に通じる単語ですが、そうじゃない人にとっては無縁な単語。
しさく ⇒ 試作
まず単語的に「試作」とは
試作・・・本式に作る前に、ためしに作ってみること。また、そのもの。
ためしにつくる・・・漢字そのまま。。。
モノづくりにおける試作とは
世の中には様々な物がありふれていますが、生き物や鉱物を除けば、見えている物のほとんどが、誰かがドコかで作った物(以下、製品)です。その製品がうまれる過程には「企画→設計→テスト→量産」があるはずです。モノづくりにおける試作は、ほとんどの場合、量産工程の前に行われます。
企画・・・「イメージしたものを形にすると、どんなものになるかな」
設計・・・「設計通りに製品を作ることできるかな」
テスト・・・「過酷な状況でもちゃんと機能するかな」
といった具合に、それぞれの目的に応じて試作を行います。
多くの場合、特に不特定多数の人々が手にする製品の場合、製品はドコかで試作の工程を経て、量産されているはずです。
試作 ⇒ 量産
つまり、試作で作るモノ(試作品)は作る側のためのモノであり、多くの場合に一般の方々(消費者)向けのために作るものではないということです。
まとめ
試作とは、量産の前の工程のモノづくり(モノづくりの上流工程)
試作をする目的は様々だけど、多くの場合、消費者向けに作られるモノではない
では「試作業者」とは何者なのか・・・? 次回へ続く